粉瘤(アテローム)|郡山駅から車で北に8分の整形外科・内科・形成外科・リハビリテーション科

疾患について

Knowledge

整形外科を受診される患者さんに比較的多くみられる病気や病態を掲載しました。ほかにも数多くの疾患や病態がございますので参考程度にご覧ください。
当院では皆さま個々の症状を診察したうえで必要に応じて検査を行い治療します。お身体に変調がみられましたらご相談ください

お身体の気になる部位を選んでください。

全身・その他に多くみられる疾患

粉瘤(アテローム)

粉瘤(アテローム)は、皮膚の下にできる良性の腫瘤(しゅりゅう)で、皮膚の中に角質や皮脂がたまって袋状に膨らんだものです。顔や首、背中、胸など、皮脂腺が多い部位にできやすく、見た目は丸く、触ると柔らかいことが特徴です。放置しても自然に消えることはほとんどありませんが、通常は痛みがなく、無症状のまま経過することが多いです。しかし、細菌感染を起こすと痛みや腫れ、膿がたまることがあり、治療が必要です。

原因

粉瘤は、皮膚の角質や皮脂が皮膚表面に排出されず、皮膚の下にたまることで形成されます。具体的な原因は不明ですが、次の要因が関与していると考えられています。

・皮脂腺の詰まり:皮脂腺や毛包が詰まることで皮脂が排出されず、袋状の腫瘤ができやすくなります。
・遺伝的な要因:家族に粉瘤を生じやすい体質の方がいる場合、その影響を受けやすいことがあります。
・傷や炎症:皮膚の傷や炎症が引き金となり、局所的に皮膚の細胞が異常に増殖することがあります。

治療

粉瘤の治療は、症状や感染の有無に応じて異なります。

○保存的療法
 ・経過観察:症状がなく、大きさも変わらない場合は経過観察することがあります。
 ・抗菌薬の使用:炎症や感染がある場合、抗菌薬を処方することもあります。ただし、薬の使用のみでは再発しやすいため、根治には手術が必要です。

○外科的治療
 ・摘出手術:粉瘤の根本的な治療法は手術による摘出です。袋状の嚢(のう)と中に詰まった内容物を完全に取り除くことで、再発のリスクを減らします。

予防方法

粉瘤は完全に予防することは難しいですが、以下のようなスキンケアや生活習慣でリスクを軽減できることがあります。

・肌を清潔に保ち、適切な保湿ケアを行う。
・肌の炎症を予防するため、刺激の少ないスキンケア製品を使用する。
・皮脂の分泌が多い方は、定期的に皮膚科の診察を受けると良いでしょう。

当院では、粉瘤の診断から治療、予防法のアドバイスまで一貫してサポートしています。腫瘤について気になる症状がある場合は、お気軽にご相談ください。