変形性膝関節症|郡山駅から車で北に8分の整形外科・内科・形成外科・リハビリテーション科

疾患について

Knowledge

整形外科を受診される患者さんに比較的多くみられる病気や病態を掲載しました。ほかにも数多くの疾患や病態がございますので参考程度にご覧ください。
当院では皆さま個々の症状を診察したうえで必要に応じて検査を行い治療します。お身体に変調がみられましたらご相談ください

お身体の気になる部位を選んでください。

足(あし)に多くみられる疾患

変形性膝関節症

変形性膝関節症は、膝関節の軟骨が徐々にすり減り、骨同士が直接接触することで痛みや炎症、変形が生じる疾患です。特に中高年の方に多く発症し、膝の違和感、こわばり、関節の腫れなどが特徴です。進行すると膝が変形し、歩行や日常動作に支障をきたすため、早期発見と適切な治療が重要です。

原因

変形性膝関節症の発症には、加齢や膝の過度な負荷が大きく影響しますが、その他にも以下の要因が関与していると考えられます。

・加齢:軟骨が加齢とともに劣化し、摩耗しやすくなります。
・体重増加:肥満により膝への負担が増加し、軟骨の摩耗が進むことがあります。
・関節の使いすぎ:スポーツや仕事で膝を酷使することで、関節に負荷がかかります。
・外傷や骨折:膝の外傷や骨折により、軟骨が傷つきやすくなり、後に変形性膝関節症に繋がることがあります。

治療

変形性膝関節症の治療は、症状の程度に応じて保存療法と手術療法に分かれます。早期段階では保存療法が主で、症状が進行した場合には手術が考慮されます。

○保存療法
・薬物療法:痛みを軽減するため、消炎鎮痛剤やヒアルロン酸の注射などが行われます。
・リハビリテーション:筋力を強化し、膝への負担を減らすための運動療法を実施します。大腿四頭筋などの強化が効果的です。
・体重管理:膝への負担を減らすために体重を適正に保つことが重要です。
・装具の使用:膝サポーターやインソールなどを使用し、関節の安定を図ります。

○手術療法
・関節鏡視下手術:膝の内部を関節鏡で観察し、傷んだ軟骨や骨片を取り除く手術です。症状が軽度から中度の場合に適用されることが多いです。
・高位脛骨骨切り術:膝の負担がかかる箇所を調整するために骨を切り、膝のバランスを再構築する手術です。比較的若い患者さんに適応されます。
・人工膝関節置換術:膝関節の状態が進行し、日常生活が困難な場合に行われる手術で、摩耗した関節部分を人工関節に置き換えます。高い痛みの改善効果が期待できます。

予防

変形性膝関節症を予防するためには、膝への負担を軽減する生活習慣が重要です。以下の点に注意しましょう。

・適度な運動を心がけ、筋力を維持する(特に下肢の筋力強化が効果的です)。
・体重を適正に管理し、膝に過剰な負荷がかからないようにする。
・激しい運動や膝を酷使する動作を避け、関節を保護する。