頚椎症(頚椎症性脊髄症・頚椎症性神経根症)|郡山駅から車で北に8分の整形外科・内科・形成外科・リハビリテーション科

疾患について

Knowledge

整形外科を受診される患者さんに比較的多くみられる病気や病態を掲載しました。ほかにも数多くの疾患や病態がございますので参考程度にご覧ください。
当院では皆さま個々の症状を診察したうえで必要に応じて検査を行い治療します。お身体に変調がみられましたらご相談ください

お身体の気になる部位を選んでください。

首(くび)に多くみられる疾患

頚椎症(頚椎症性脊髄症・頚椎症性神経根症)

頚椎症(けいついしょう)は椎間板や椎体の加齢に伴う変化によって、骨棘と呼ばれる骨の棘(とげ)が形成されたり、靱帯が分厚く肥厚することによって、神経が圧迫される病気です。
圧迫される場所によって、脊髄が圧迫されると頚椎症性脊髄症(けいついしょうせいせきずいしょう)、神経根が圧迫されると頚椎症性神経根症(けいついしょうせいしんけいこんしょう)を生じます。

症状

頚部の痛みやこり感、頚の動きが悪くなる(可動域制限)といった局所症状が出現します。この局所症状に加え、脊髄や神経根が圧迫されることによって引き起こされる神経症状を呈します。
脊髄が圧迫される頚椎症性脊髄症の場合、手足のしびれや、歩行時のふらつきが出現します。また、お箸を使ったり、字を書くなど、手の細かい作業ができにくくなる症状が出現します。
神経根が圧迫される頚椎症性神経根症の場合、肩から手指にかけての痛みやしびれが出現します。症状が進行すると、手の力が入れにくくなる麻痺症状が出現します。

治療

頚椎症性脊髄症と頚椎症性神経根症では治療方針が変わります。
痛みが主訴である頚椎症性神経根症の場合、まずはお薬やブロック注射などによる保存療法を行います。数週間の保存療法で改善がない場合や、麻痺がある場合には手術療法が行われます。
一方、頚椎症性脊髄症の場合、症状が軽い場合にはお薬による保存療法が行われます。ふらつきが強く、歩行が難しくなってきた場合など、症状が進行性に悪化する場合には手術療法が選択されます。一般的に頚椎症性脊髄症は自然に改善することは稀とされています。保存療法で症状がなかなか改善しない場合には、いたずらに経過をみるだけでなく、症状が重症化する前に手術を受けることが重要です。