腰椎分離症|郡山駅から車で北に8分の整形外科・内科・形成外科・リハビリテーション科

疾患について

Knowledge

整形外科を受診される患者さんに比較的多くみられる病気や病態を掲載しました。ほかにも数多くの疾患や病態がございますので参考程度にご覧ください。
当院では皆さま個々の症状を診察したうえで必要に応じて検査を行い治療します。お身体に変調がみられましたらご相談ください

お身体の気になる部位を選んでください。

腰(こし)に多くみられる疾患

腰椎分離症

腰椎分離症(ようついぶんりしょう)は、椎弓と呼ばれる腰椎の後方部分が分離した状態で、疲労骨折により発生すると考えられています。多くは小学生から中学生の頃に、スポーツ活動を繰り返し行うことで、腰椎の後方部分に亀裂が入って起こります。日本人における腰椎分離症の発生頻度は5.9%(男性7.9%、女性3.9%)と報告されています。スポーツ種目としては、野球が最も発生率の高いスポーツで、他にサッカーや陸上競技、体操競技などで好発します。

症状

自覚症状と、腰をそらしたり、ひねったときに増強する腰痛が典型的です。また、腰痛以外にも、下肢痛や張りを訴える場合もあります。

治療

腰椎分離症の治療において重要なのは、分離した骨の骨癒合が得られるかどうかです。
分離の発症早期で、分離部の骨癒合を目指す場合、スポーツ活動の休止、体幹装具の着用を行います。他に、柔軟性などの身体機能改善のため、リハビリテーションが行われます。また、痛みに対しては、鎮痛剤やブロック注射が行われます。
分離が発症して時間が経過した終末期の場合、骨癒合は期待できません。治療は疼痛コントロールによる競技復帰が目的となります。
腰椎分離症の多くは保存療法が選択されますが、腰椎分離症の保存療法で疼痛が改善しない場合、手術療法が行われることもあります。
腰椎分離症は早期発見、早期治療がとても大切です。スポーツに伴う腰痛で、痛みがなかなか改善しない場合には、早めの受診をおすすめ致します。